リロッキング機能とは、金庫が正規の方法以外(不正開錠と言います)で開けられようとした時に扉を強制的に固定し、鍵が壊されても扉を開けられないようにする機能です。
鍵を指紋やカードなど簡単には開けられないようなものにしても、こじ開けられたり、持ち去って金庫ごと破壊されたりしたら何の意味もありません。
リロッキング機能の解除にまた時間がかかってしまうので、犯人は諦めて逃げてしまうのです。
最近はこじ開けや持ち去りの対策として警報機能も付いているので、犯人が警戒して逃げ出すという話も聞きます。
通常のダイヤル式にはおよそ百通りある円盤が内蔵されていますが、百万変換ダイヤルの内部は百通りある円盤が3枚連動し、百の三乗で百万通りのパターンが存在します。
これだけでもコンピューターで解読したとしても数時間かかってしまうのですが、さらにその倍乗の億万変換ダイヤルというものも存在し、この開錠には私たち鍵のプロが取り掛かったとしてもすぐに開けられる代物ではありません。